三菱ふそう小型トラック「キャンター」新長期規制に適合し、新発売〜低排出ガス重量車認定を取得〜2006年8月4日
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三菱ふそうトラック・バス株式会社(以下MFTBC)は新長期(平成17年)排出ガス規制に適合させると共に、PM排出量を規制値より10%低減し「低排出ガス重量車認定」(注1)を取得した小型トラック「キャンター」を8月4日より、全国の三菱ふそう地域販売部門および三菱ふそう販売会社より発売しました。 また、今回「FUSO」ブランドを更に高めるべく、トップマークを従来の「CANTER」から「FUSO」に変更しました。その結果、大型・中型・小型トラックすべてのトップマークが「FUSO」となりました。 MFTBCはお客様に愛されるブランドを目指して、7月5日に発売したディーゼルハイブリッド小型トラック「キャンター エコ ハイブリッド」と共に、自然環境に優しく、働く環境に優しいトラックを引き続きお客様に提供します。 (注1)平成17年排出ガス規制値よりPMを10%低減 |
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小型トラック「キャンター」(撮影用特別仕様車) |
1.商品概要 |
(1)新長期(平成17年)排出ガス規制に適合 |
新開発の4M42(T3)型3LDOHCインタークーラーターボディーゼルエンジンを搭載。コモンレール式高圧燃料噴射システムやインタークーラーターボなど従来のクリーン技術に加え、新たに高精度クールドEGRシステムや新開発の再生制御式DPFを採用し、世界でも最も厳しいとされる新長期(平成17年)排出ガス規制に適合しました。更にPM(粒子状物質)を規制値より10%低減し、低排出ガス重量車認定制度に小型トラックとして初めて適合しました。 また、八都県市指定低公害車の「良低公害車」に適合すると共に、京阪神7府県市(LEV-7)指定低公害車に認定されています。 |
・エンジン諸元
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●再生制御式DPF |
強力酸化触媒と耐熱性に優れたSiC(炭化ケイ素)セラミックフィルターを組み合わせた「再生制御式DPF」を新開発しました。前段の酸化触媒部分でHC(炭化水素)やPMの一部を浄化させると共に、SiCセラミックフィルターで残りのPMを捕集・除去します。さらに後段の酸化触媒部分でフィルター再生時に発生するHCとCO(一酸化炭素)を浄化します。 |
再生制御式DPF |
●高精度クールドEGRシステム |
NOx低減技術として、高精度クールドEGR(注2)システムを採用しました。排出ガスの一部を水冷式のEGRクーラーで冷却し、燃焼室に再循環させることにより、燃焼温度を低下させ、NOxを低減します。
今回、給気温度、給気圧力、アクセル開度などの情報に加えてエアフローセンサーを追加し、吸入空気量と燃料噴射量から空燃比を正確に検知し、あらゆる運転条件にも合致した最適なEGR制御を実現しています。また、DCモーター駆動のEGRバルブ、吸気スロットルのきめ細やかな制御により車両の自然なドライバビリティを達成しています。 (注2) EGR(Exhaust Gas Recirculation):排出ガス再循環装置 |
高精度クールドEGRシステム |
(2)FUSOデザインアイデンティティを採用 |
昨年発売した中型トラック「ファイター」から採用したFUSOデザインアイデンティティを採用しました。このことにより「FUSO」のトップマークが、大型・中型・小型トラックすべてに適用されました。 |
・ | スリーダイヤのエンブレムをシルバーに変更。 |
・ | トップマークを「FUSO」に変更し、ペットネームの「CANTER」は助手席側ドアへ配置。 |
・ | フロントグリルをボディ色から黒色に変更。 |
(3)その他の商品力向上 |
・ | Power‐ABSの標準化 滑りやすい路面での制動時などにパワーアシスト機能と前後輪制動力分配機能を備えたPower‐ABSを標準装備しました。 |
・ | ディスチャージヘッドランプの設定 夜間の視認性を向上させるディスチャージヘッドランプをオプション設定しました。 |
2.販売目標台数 |
キャンターシリーズ合計 38,000台/年 |
3.東京地区販売価格 (消費税含む) |
主な車型 | エンジン | 積載 | 主な仕様 | 価格(円) |
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PDG-FE70B(B) | 4M42(T3) 96kW(130PS) |
2t | 標準ボデー、超低床 平ボデー | 3,554,250 |
PDG-FE72B(C) | セミロングボデー、全低床、平ボデー | 3,887,100 | ||
PDG-FE72B(E) | ロングボデー、高床、平ボデー | 3,942,750 |