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三菱ふそう

低燃費でクリーン、静粛性に優れた新世代のハイブリッド大型路線バス
新型「エアロスター エコ ハイブリッド」を新発売

〜同時に新型「エアロスター」を新長期排出ガス規制に適合させ新発売〜

2007年9月26日

三菱ふそうトラック・バス株式会社(以下:MFTBC)は、新しいシリーズ式ハイブリッドシステムを搭載し、人と環境に優しく、低エネルギーで走行し静粛性に優れた、新世代の大型ノンステップ路線バス新型「エアロスター エコ ハイブリッド」と、平成17年度新長期排出ガス規制に適合した新型「エアロスター」(大型ワンステップ路線バス/大型ツーステップ自家用バス)を、9月26日(水)より発売しました。

MFTBCは、DCトラックグループのハイブリッド車両(HEV)開発センターとして、最先端のハイブリッド技術の開発を担当し、2004年2月には国内量産車としては初めて、シリーズ式ハイブリッドシステムを搭載した大型路線バス「エアロ ノンステップ HEV」を、また、昨年7月にはパラレル式ハイブリッドシステムを搭載した小型トラック「キャンター エコ ハイブリッド」を発売しました。
本年10月に開催される東京モーショーには、ハイブリッド技術を更に進化させた人や社会、そして環境に優しい都市型小型トラックを提案します。


1.大型ノンステップ路線バス「エアロスター エコ ハイブリッド」の特長
平成27年度重量車燃費基準を大幅に超える、重量車モード燃費5.0km/Lの低燃費を達成
充電の必要のない時は、走行状態に関わらず発電用エンジンを停止し、モーターのみで走行することで高い静粛性を実現
平成17年度新長期排出ガス規制基準より、さらにNOxおよびPMの10%低減を達成し、低排出ガス重量車認定を取得した小型でクリーンな新開発の発電用ディーゼルエンジンを搭載

大型ノンステップ路線バス「エアロスター エコ ハイブリッド」(撮影用特別仕様車)


(1) 商品特長
@

超低燃費大型路線バスの誕生
小型・軽量な発電用ディーゼルエンジンを新たに採用するとともに、減速時の制動エネルギーを電子制御ブレーキによる回生ブレーキでバッテリーへ還元するなど、高いエネルギー効率を実現し、平成27年度重量車燃費基準を大幅に超える、重量車モード燃費5.0km/Lの優れた低燃費を達成しました。

A

高い静粛性を実現
発電用エンジンから動力を得て作動していたエアコンディショナーやパワーステアリングポンプ等のエンジン補機部品を、すべて電動化しました。さらに、ヘッドライトなど24Vの電源用には、高効率DC/DCコンバーターを新搭載し、充電の必要のない時は走行状態に関わらず発電用エンジンを停止し、モーターのみで走行することで、高い静粛性を実現しました。 また、高性能な走行用モーターとリチウムイオン電池の組み合わせにより、変速ショックのないスムーズな加速をします。

B

クリーンな発電用ディーゼルエンジンを採用
新たに採用した小型で軽量な発電用ディーゼルエンジンは、排出ガス性能の最良点で定回転運転されます。排出ガス後処理装置に新型DPFを組み合わせることで、新長期(平成17年)排出ガス規制基準を達成するとともに、さらにNOxおよびPMの10%低減を達成し低排出ガス重量車認定を取得しました。

注. 国土交通省では平成14年度から次世代低公害車の開発・実用化を促進するプロジェクトを展開しています。 「エアロスター エコ ハイブリッド」には、このプロジェクトの成果が盛り込まれています。

(2) 駆動システム概要
方式

シリーズ式ハイブリッドシステム

発電用エンジン

4M50(4.9L)ディーゼルエンジン

発電機

40kW

走行用モーター 最大79kW×2
制御 制動エネルギー回生付VVVFインバータ制御
電池 高性能634Vリチウムイオン電池
透視図

(3) 販売目標台数
  60台/年

(4) 東京地区メーカー希望小売価格 (消費税含む)
主な車型 モーター 主な仕様 価格(千円)
BJG- MP37TMF 最大79kW×2 ノンステップ 41,790 


2.大型ワンステップ路線バス/大型ツーステップ自家用バス「エアロスター」の特長
NOxの低減と低燃費を両立させる尿素SCRシステムを採用
平成17年度新長期排出ガス規制に適合し、さらに、低排出ガス重量車認定制度の認定を取得
平成27年度重量車燃費基準を達成

(1) 商品特長
@

尿素SCRシステムを採用
エンジンの燃焼状態を最適化することによってPMの低減を図るとともに、燃焼を上げるに伴い発生するNOxの低減と低燃費を両立させる技術として「尿素SCRシステム」を採用しました。 このシステムはSCR内蔵マフラーと尿素水添加システムで構成され、尿素水から生成したアンモニアの化学反応によって、NOxを無害な窒素と水に分解します。

A

法規制適合
尿素SCRシステムによるNOxの低減とエンジン本体で燃料を超高圧燃料噴射することによりPMを削減し、平成17年度新長期排出ガス規制にするとともに、さらにPMを10%低減することで、低排出ガス重量車認定制度の認定も取得しました。

B

重量車燃費基準を達成
尿素SCRシステムの採用と、エンジン本体の燃焼効率向上により燃費の向上を実現し、平成27年度重量車燃費基準を達成しました。

注. 平成18年7月13日に日産ディーゼル工業株式会社とMFTBCとの間で締結された相互OEM(相手先ブランド供給)に関する基本合意に基づき、日産ディーゼル株式会社からエンジンが供給されます。

(2) 販売目標台数
  大型ワンステップ路線バス/大型ツーステップ自家用バス新型「エアロスター 」  520台/年

(3) 東京地区メーカー希望小売価格 (消費税含む)
大型ワンステップ路線バス「エアロスター」
主な車型 エンジン 主な仕様 価格(千円)
PKG- MP35UMVF MD92TJ
220kW(300PS)
ワンステップ
マニュアルトランスミッション
21,231 

大型ツーステップ自家用バス「エアロスター」
主な車型 エンジン 主な仕様 価格(千円)
PKG-MP35UMG MD92TJ
220kW(300PS)
ツーステップ
マニュアルトランスミッション
19,356 


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