三菱ふそうトラック･バス株式会社（以下：MFTBC）は、10月26日（金）から11月11日（日）まで、幕張メッセで開催される第40回東京モーターショー2007に、当社の新しい企業姿勢を示す「All for you」をテーマとして、コンセプトモデルをはじめとする車両3台と、環境や安全など商用車に求められる先進技術をご紹介します。

三菱ふそうブランドは、1932年にB46型バスにはじめて「ふそう」と命名してから、今年で75周年を迎え、現在ではダイムラー・トラック部門の一翼を担うグローバルな会社として成長を続けています。
すべての人々の暮らしに密接にかかわるトラックやバスを製造販売する会社として、大切な社会や環境、大切なお客様のために何ができるかを常に考えています。そういった「お客様にとってのNo.1」「最も信頼される企業」に少しでも近づくため、新しい企業姿勢を示す「All for you」というテーマにMFTBCの想いを込めました。

車両展示コーナーでは、MFTBC独自のハイブリッドシステムを応用・発展し、都市型ダンプの新しいスタイルを提案するコンセプトモデル「CANTER ECO-D」のほか、大型トラック「スーパーグレート」および大型観光バス「エアロクィーン」の3台を出品します。

技術展示コーナーでは、ダイムラー・トラック部門として開発した「次期排出ガス規制対応大型エンジン」および新型電子制御機械式自動トランスミッション「12段INOMAT-II」を出品します。

CANTER ECO-D [キャンター　エコ　ディ] （参考出品）

SUPER GREAT [スーパーグレート] （参考出品）

AERO QUEEN [エアロクィーン] （参考出品）

キャンター　エコ　ハイブリッド　１台

開発コンセプトは、市街地の建築現場等で活躍する都市型ダンプとして、周辺環境への配慮を考えた“静かなダンプ”の開発です。 従来はエンジン出力を利用して油圧でベッセルの昇降を行っていましたが、「CANTER ECO-D」ではMFTBC独自のハイブリッドシステムを応用・発展させ、電気モーターの動力を利用してベッセルやキャビンの昇降を行うことで、騒音・振動などの生活環境への影響に対して配慮し、排出ガスやCO2の低減を実現しました。

デザインアイデンティティは、2004年の東京モータショーに出展した「FUSO CONCEPT」をさらに進化させ、都市型ダンプの新スタイリングを提案しました。トラス構造のフロントピラーを採用し視界をアップさせるとともに。各種操作機能をステアリングまわりへ集約するなど、ドライバーの安全性を向上しました。また、車両全周に配したLED灯火器の採用により被視認性向上にも配慮しました。

10月23日に発表した大型トラック「スーパーグレート」の追加車種「ハイウェイカーゴ」は、新型電子制御機械式自動トランスミッション（12段INOMAT-）と新型ハイトルクエンジンを搭載し、高速主体のカーゴ車として最適なパワートレインとしました。これらにより優れた高速燃費を実現し、平成27年度重量車燃費基準を達成しました。

今回の出品車は同車をベースに、運転注意力モニター「MDAS-III」(エムダス-III)、マルチ情報システム「Ivis」（アイビス）、車間距離警報装置「ディスタンスウォーニング」、エコドライブ管理システム「Eco Fleet Pro」（エコ　フリート　プロ）（参考出品）など、安全装備をさらに充実したクルマとしました。

今年6月にフルモデルチェンジを行った新型エアロクィーンは、乗降ステップを極力低く、また均一な段差とし、さらに手摺を両側に装備するなど、安全性と使い易さを追求したユニバーサルデザインを採用しました。

今回の出品車は、同車をベースに、高齢化、福祉社会で求められる豊かなライフスタイル実現のため、車椅子昇降リフト、電動補助ステップなどを装備することで、さらにホスピタリティを強化したクルマとしました。

ドイツのダイムラー社、MFTBC、米国デトロイトディーゼル社のクロスファンクションにより、ダイムラー・トラック部門として開発した大型エンジンです。 クリーンな排出ガス、優れた燃費効率、ダイナミックな性能、高い信頼性などを実現するワールドクラスの技術を採用し、ダイムラー・トラック部門の大型商用車に採用される予定です。

メルセデスベンツトラック用に開発された12段トランスミッションをベースに、日本市場向けにMFTBC独自のトランスミッション自動化システム「INOMAT-II」との統合を図りました。トランスミッション本体は、ノンシンクロ化と遊星歯車レンジ方式の採用により、コンパクトで軽量なユニットとなっています。

「INOMAT-II」を組み合わせることにより、クラッチ操作から解放され、さらに、積荷や勾配に応じて適切な発進ギヤ段が自動で選択されるため、ドライバーの疲労を軽減します。また、発進性に配慮したSNOWモードやECOモード機能も搭載しました。