閉じる

三菱ふそう
ポスト新長期規制適合第4弾

地球環境に優しく・経済的で・安全な大型観光バス
「新型エアロクィーン」&「新型エアロエース」を新発売

〜次世代を担う新開発大型エンジン「6R10」とBlueTec®システムを搭載〜

2010年6月8日

三菱ふそうトラック・バス株式会社(以下:MFTBC)は、地球環境に優しく、経済的で、安全な大型観光バス「新型エアロクィーン」&「新型エアロエース」を9月1日(水)より全国の三菱ふそう販売会社及び三菱ふそう地域販売部門から発売します。

今回の「新型エアロクィーン」&「新型エアロエース」は、4月22日に発表・発売した大型トラック「新型スーパーグレート」に搭載の新開発大型エンジン「6R10」と「BlueTec®システム」(DPF+尿素SCR)を採用。PM、NOxの大幅低減の実現と、燃費向上によるCO2削減の両立に成功し、平成21年(ポスト新長期)排出ガス規制に適合しました。加えて、平成27年度重量車燃費基準に全車適合するとともに、その基準値を10%上回るクラストップレベルの燃費(4.50km/L 国土交通省届出値※1)を実現しました。
また、MFTBC独自の安全技術MDAS-III(運転注意力モニター)を標準装備し、安全機能も大幅に強化しました。

※1: 14t超〜16t以下  :平成27年度重量車燃費基準目標値4.06km/Lに対して4.50km/Lを達成
  16t超〜 :平成27年度重量車燃費基準目標値3.57km/Lに対して3.95km/Lを達成


「新型エアロクィーン」&「新型エアロエース」の主な特長

世界最高レベルの平成21年(ポスト新長期)排出ガス規制に適合

新開発大型エンジン「6R10」および「BlueTec®システム(DPF+尿素SCR)」を採用し、クリーンな排出ガスと燃費性能を両立
平成27年度重量車燃費基準値を10%上回る低燃費を達成
平成27年度重量車燃費基準を全車達成し、エコカー減税にも対応
予防安全システムMDAS-III(運転注意力モニター)を標準装備

大型観光バス「新型エアロクィーン」(撮影用特別仕様車)


1.商品特長
(1)法規制への適合
 ① 平成21年排出ガス規制(ポスト新長期排出ガス規制)への適合
日米欧のダイムラー・トラック部門が総力をあげて共同開発した新型エンジン「6R10」を採用。このエンジンは高い燃焼効率を実現し、BlueTec®システムと相まってNOx、PMを大幅に低減し、世界最高レベルの排出ガス基準(新長期規制比でNOx65%減、PM63%減)をクリアしました。
 ② 平成27年度重量車燃費基準達成車を全車適合し、エコカー減税にも対応
新開発大型エンジンの採用により燃費性能を向上させ、燃費基準を全車達成しました。これにより、全車を自動車重量税と自動車取得税が75%軽減される「エコカー減税」の対象車としました。
 ③ 九都県市指定低公害車にも適応
平成22年4月1日より相模原市が追加となった「九都県市指定低公害車指定制度」の平成21年基準「優」低公害車を取得予定です。

(2)新開発の大型エンジン「6R10」を採用

日米欧のダイムラー・トラック部門のノウハウを集約した新開発大型エンジン「6R10」を採用しました。
「6R10」には、燃料噴射系に新開発の『X-Pulse』(X-パルス:増圧式コモンレールシステム)を採用。また、大容量EGRクーラーと連続制御式EGRバルブ、4弁DOHC構造、VGターボチャージャーなどを採用したことにより、排出ガスの低減と燃費向上を両立します。


新開発大型エンジン「6R10」
6R10エンジンスペック
エンジン型式 6R10
適合排出ガス規制 平成21年規制
(ポスト新長期)
シリンダー配列
吸気方式
直列6気筒
インタークーラーターボ
ボア×ストローク
(mm)
132 × 156
総排気量(L) 12.8

(3)BlueTec®システムを全面採用

地球環境を保全するため、二律背反の関係にあるPM、NOxの低減と低燃費を両立させる技術として「BlueTec®システム」(DPF+尿素SCR)を採用しました。
このシステムは酸化触媒と耐久性に優れたSiCセラミックフィルターを組み合わせた「再生制御式DPF」で、PMを捕集、燃焼除去し、残ったNOxをSCR触媒マフラーと尿素水ドージングノズルで構成した「BlueTec®」(尿素SCR)で、尿素水から生成したアンモニアの化学反応によって、NOxを無害な窒素と水に分解します。
この「BlueTec®システム」(DPF+尿素SCR)を搭載することで、エンジン本体は、高い燃焼効率を目指すことに注力し、車両の燃費向上によるCO2削減とPM、NOx低減の両立を実現しました。
※BlueTec®はダイムラーの登録商標です。


(4)運転注意力モニター「MDAS-III」を標準装備

今回、2007年からオプション採用していた、運転注意力モニター「MDAS-III」を標準装備しました。これにより、予防安全性能をさらに高めました。
MFTBCは、事故が発生する前の“より早い段階”で事故抑止効果を発揮する予防安全(アクティブセーフティ)装備が大切と考え、安全技術の開発を行ってきました。そのひとつが、1996年に世界で初めて大型トラック「スーパーグレート」に搭載した運転注意力モニター「MDAS」です。これはドライバーの運転注意力が低下したときに音とメーター表示で警報を発し、ドライバーに注意を促し、事故を未然にふせぐアクティブセーフティ技術です。
「MDAS」の進化系として、2007年には「MDAS-III」を開発し、大型トラック・バスに設定しました。「MDAS-III」は新たにCMOSセンサー式カメラによる白線認識機能を導入するとともに、注意力を推定する周期を従来の60秒から15秒に短縮するなど、ドライバーに早期に警報し、事故を未然にふせぐMFTBC独自の予防安全技術です。




(5)室内装備の向上

サービスボックスの容量を拡大し、乗客サービスのための使い勝手を高めました。またサービスボックスと運転席仕切りの下部形状を見直し、客席最前列の足元空間が、約100mm(運転席側は約50mm)拡大しました。


(6)その他
 ① 従来車同等の定員を確保
ボディの改良や軽量サスペンションの設定などで大幅に軽量化を実現することで、排出ガス規制対応の増加重量を軽減し、定員62名を確保した型式を引き続き設定することを可能としました。
 ② ISO方式ホイールを標準採用し、整備効率向上
世界中の大型トラック・バスの95%に採用されている国際標準のホイール取付け方式であるISO方式を全車に採用。シンプルな構造でタイヤ交換や日常点検などの点検・整備が容易となります。


2.販売目標台数
大型観光バス「新型エアロクィーン」&「新型エアロエース」 700台 / 年


3.東京地区販売価格 (消費税含む)
(単位:千円)
型式 エンジン トランスミッション 主な仕様 価格
LKG-MS96VP(Q) 6R10(T4)
309kW(420ps)
6速M/T スーパーハイデッカー、
56名乗り
(エアロクィーン)
44,310
LKG-MS96VP(H) 6R10(T2)
257kW(350ps)
ハイデッカー、57名乗り
(エアロエース)
39,375



私たち三菱ふそうトラック・バス株式会社は、「商品・人・サービス」など企業活動のすべてについて「お客様・社会全般・地球環境」のために何ができるのか、何をなすべきなのかを考えます。
私たちの企業活動を「All for you」という言葉に込め、すべての大切な社会や環境、そして、大切なお客さまのために役立てていけるよう追求しつづけます。



閉じる