三菱ふそう
ゼロエミッションの電気小型トラック「キャンター E-CELL」
ポルトガルでの1年間の実用供試が終了
2015年6月30日
三菱ふそうトラック・バス株式会社(本社:神奈川県川崎市、代表取締役社長・CEO: マーク・リストセーヤ、以下MFTBC)は、6月29日にポルトガルのリスボンにて、同国ポルタス副首相をはじめとする政府関係者、実用供試に協力いただいたお客様を招待し、ポルトガル国内で1年間実施した、排出ガスゼロの電気小型トラック「キャンター E-CELL」の実用供試が無事終了した事を発表しました。
MFTBC代表取締役社長・CEOおよびダイムラー・トラック・アジア総責任者のマーク・リストセーヤは、
「今回のキャンター E-CELLのプロジェクトは、ポルトガル政府とダイムラー・トラック部門にとって革新的な出来事であり、協力体制の結果であります。この車両は、お客様と社会全体にメリットをもたらすとともに、持続可能性と信頼性のある、次世代の輸送業界をリードする一つの解決策です。この実用供試に協力いただいたお客様には、キャンターE-CELLのコンセプトが都市内の配送にとって効率的で、信頼性があることを既に実感いただいており、私達の取り組みが正しい方向に向かっていると確信しています。」と述べました。
MFTBCは、ダイムラー・トラック部門において、ハイブリッド技術の開発をリードして参りました。この電気小型トラック「キャンター E-CELL」は、これまでの経験を活かし開発を進めた車両です。
電気小型トラック「キャンター E-CELL」
幅広い用途での試験を実施
8台の車両によって行われた実用供試の結果において、日々の都市内などの短距離配送業務に適していることを実証しました。キャンター E-CELLは、お客様にとって効率的な輸送を行う為の十分な積載量2トンを確保しつつも、航続距離は、短距離配送業務の平均的な一日の走行距離を上回る、100q以上を達成しています。また、コスト面では、通常のディーゼル車と比較し、走行1万キロあたり、1000ユーロのコスト削減が可能となっています。
今回は、電気小型トラックの性能を様々な条件下で試験を行ないました。リスボン市では造園工事とゴミ収集車に、ポルト市では公共施設間の荷物輸送に、アブランテス市でも同様に造園工事に利用されました。トランスポルタ社では、近隣地区各戸への宅配サービスに使用し、燃料配給のレン社は、リスボン市の南にある、シネス町の港湾エリア内輸送に使用しました。また、ポルトガル郵便公社CTTでは、リスボン周辺の集配センター間の輸送に使用し、良好な試験結果が出ています。
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