三菱自動車では、9月22日(金)の14時半から16時15分まで、当社本社にて第1回品質諮問委員会を開催した。 冒頭、社長から品質問題対策案を説明し、これに対する品質諮問委員会の意見・提言を藤島昭(ふじしま あきら)委員長から受けた。 当社では8月10日付で品質問題対策委員会を設置し、
の4つの分科会を通じ、お客様の視点にたった全社的な改善案を検討しているが、今回の品質諮問委員会の審議結果、意見・提言を踏まえ、 具体的な品質問題対策を取りまとめていく。 <品質諮問委員会メンバー>
※ 尚、ヴォーカー氏、ノードシャ氏は第1回委員会は欠席された。 <品質諮問委員会 藤島委員長コメント>三菱自動車をめぐる今回の刑事事件は、ユーザーから寄せられたクレーム情報のかなりの部分を別管理することにより、 クレーム情報の存在を隠して運輸当局に対して虚偽の報告を行った、という点について、道路運送車両法に違反するとして運輸省から告発をされ、 現在警視庁における捜査が進められているところであります。 そして三菱自動車はこういう扱いを長年に亘って行ってきたということで世間から強く非難されているところであります。 そこでこのような事件の発生を契機として三菱自動車としては二度と本件のような問題が起きないよう対策を講ずるとともに、 世間の信頼を回復するための抜本的対策を樹立するべく、会社内部に品質問題対策委員会を発足させ、検討を重ねてまいりました。 一方、品質問題対策委員会が作成した具体的対策に対し、部外の第三者から公平な立場で意見・提言やアドバイスをいただきたいということで、 私共が現在委員をしております品質諮問委員会が設立されました。委員は7名、うち5名が部外者です。 そして、本日、第1回の品質諮問委員会が開催され、その席上、品質問題対策委員会から、具体的対策の説明がありました。 それによりますと、三菱自動車は今後すべてのユーザーからのクレーム情報をオープンにして運輸当局に報告するという方針を打ち出しております。 このことは、法令遵守の観点からは当然のことと思います。 なお、この方針と同時に、ユーザーからのクレームをできるだけ少なくするための品質の確保、改善に努めるとともに、 きめ細かなアフターケアに務める等の種々の具体的対策が打ち出されております。 本日、諮問委員会ではこのような具体的対策について、いろいろ意見・提言を申し上げました。 この意見・提言は、今後事務局によってとりまとめられ、後日運輸省に報告される具体的対策に反映される予定となっております。 なお、諮問委員会は向こう1年間にわたり、原則として毎月1回程度の割合で会議を開き、品質問題対策委員会が作成した具体的対策につき、 その実施状況の報告を受けることになっておりますので、その際にも第三者の公平な立場から色々意見を申し述べたいと思っております。 対策委員長の河添社長には、 この具体的な対策をスムースに実施に移すことができるかどうかは会社のトップ層の皆さんの熱意と強力な意志にかかっていると激励致しました。 今日委員から出された意見・提言のうち一部を紹介すると次のようなものがありました。
<三菱自動車 河添克彦社長(品質問題対策委員会 委員長)コメント>本日、諮問委員会委員長から、私ども三菱自動車の品質問題対策案の基本的な方向付につき、ご承認頂き、加えて貴重なご意見を賜りました。 今回の一連の品質問題を、逆に改革の絶好のチャンスと捉え、社会にも社員にも積極的なメッセージを発信すると同時に、 お客様に心から評価される品質を提供するための改革を確実に実施していきたいと考えております。 そして、三菱の車をつくる当社社員約25,000人と、 それを扱う国内販売会社の方々約36,000人が自信と誇りを持って活き活きと業務を推進する会社と致さなければならないと考えています。 そのためには、本諮問委員会の意見・提言を品質問題対策委員会内で更に議論を深め、各諮問委員の意を充分に体し、対策をより充実させた上で、 社員一同が全社一丸となってその実行に取り組み、品質に関しては業界ナンバー1になれるよう、生まれ変わって、 もう一度お客様に信頼いただける三菱自動車を目指す決意であります。 諮問委員会の方々には、活力ある三菱自動車を復活させるために、是非皆様のお力をお借りしたい旨、宜しくお願い申し上げました。 |
以上 平成12年9月22日 三菱自動車工業株式会社 [ リコール関連文書一覧 ] [ ホットニュースに戻る ] |