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量産電気小型トラック「eCanter」をリスボン市当局へ納入

2018年7月10日 

  • 航続距離100kmを超える、三菱ふそう初の量産電気小型トラック「eCanter」を、ポルトガルの   リスボン市当局に納入
  • 環境に優しいソリューションとして、リスボン市当局が造園および廃棄物処理用に導入
  • 欧州および米国市場向けの「eCanter」は、ポルトガルにある三菱ふそうトラック・ヨーロッパのトラマガル工場で生産

三菱ふそうトラック・バス株式会社(本社:神奈川県川崎市、代表取締役社長・CEO:ハートムット・シック、以下 MFTBC)は、7月6日にポルトガル政府代表者と海外高官が出席した譲渡式において、リスボン市当局に10台の電気小型トラック「eCanter」を納入しました。

「eCanterは、地域の行政府にとって、都市部の騒音と排ガス汚染を緩和する、従来型トラックに代わる持続可能な製品です。eCanterの開発と実用供試に際しては、ポルトガル政府から素晴らしいご支援をいただきました。私たちは本日、リスボン市に最初のeCanterを納入できることを大変うれしく思うと同時に、とても誇らしく感じます」(MFTBC取締役会長:松永 和夫)

リスボン市は「eCanter」を導入することで、都市部における従来型車両に起因する騒音や排ガス汚染問題の緩和を目指します。納入車両は、リスボン市役所が選出した10の行政区において、主に行政による造園や廃棄物処理作業で使用されます。10の行政区は、アロイオス、アベニダス・ノバス、ベレン、エストレラ、ミセリ・コルディア、パルケ・ダス・ナソンイス、ペーニャ・デ・フランカ、サンタ・マリア・マイオール、サンタ・アントニオ、サン・ヴィセンテです。

2014年から2017年まで、ポルトガルとドイツで広範囲に行われた「eCanter」試験車両の実用供試では、リスボン、シントラ、ポルトの各都市にて日常の輸送業務で車両を活用しました。

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ポルトガル向けの「eCanter」

三菱ふそうは、ダイムラー・トラック・アジアの傘下の組織であり、商用車の電動化におけるパイオニアとして広く知られています。2005年以降、ハイブリッド車である「キャンター エコ ハイブリッド」を含む代替ドライブトレインの開発に定評があり、2010年にはドイツで開催された国際モーターショー(IAA)に電気車両の「Canter E-CELL」を出展するなど、世界中のお客様に持続可能なソリューションをお届けするトップランナーであり続けています。量産電気小型トラックの「eCanter」は、2017年に世界規模でのお客様への展開が始まり、現在、世界の6つの大都市(東京、ニューヨーク、ベルリン、ロンドン、アムステルダム、リスボン)で稼働中です。

欧州市場および米国市場向けの「eCanter」は、ポルトガルのトラマガル工場で生産しています。
同工場では、「eCanter」の製造を、ダイムラーの商用車ラインナップで最も販売実績のあるトラックの1つである従来型のディーゼル車の小型トラック「キャンター」と同一の製造ラインに完全統合しました。
1980年以来、20万台以上の「キャンター」を製造してきました。50年以上の実績がある同工場は、ポルトガル経済にとって重要な存在であるとともに、日本の川崎にある姉妹工場とも密接な協力を図るなど、ダイムラー・トラックの世界戦略における優れたモデルになっています。