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    極寒の地フィンランドで試される電気トラックeCanterの性能

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様々な環境に適応しユーザーのニーズに応える新型eCanter

シェンカー AG (DB シェンカー) は今年の初め、フィンランドの車両ネットワークに2台の新型eキャンターを導入した。ここはヨーロッパでも屈指の寒冷地域で、7.5トンの新型eCanterを毎日運行している。

フィンランドの北東端にあるクーサモというこの町は、10 月から 4 月にかけて雪が数メートル積もり、気温がマイナス 30 度に達することも珍しくない。eCanterはクーサモにあるDBシェンカーハブを起点として、2024年1月からラストマイル配送を行っている。

この車両は現在、ダイムラー・トラックにおいて最も北の地域で稼働する電気トラックの 1 つだ。もう一台のeCanterはクーサモの南西約200kmのオウルという町に配備されている。

DBシェンカーは、立地や環境などを熟慮しこの2台のeCanterを配備した。DBシェンカー北フィンランドのターミナルエリア責任者、ライノ・ムウルヤルヴィ氏は「このような気象条件下では電気トラックは通用しないという概念を払拭したい」と言う。

新型eCanterの優れた適応性


新型eCanterはこれを十分に実証している。クーサモにある DB シャンカーハブのターミナルマネージャーであり、自身がドライバーでもあるサミ・メータ氏は、ここ数週間ですでにeCanterで1,200km以上を運転した。「車両は毎日問題なく始動しますよ。クーサモの人々にとってeCanterは見慣れた景色となりつつあります」と語る。

建物内でeCanterを充電できるので、ガソリンスタンドでの給油の手間が省かれる。その間、その日のルートを計画したり、他の車両に荷物を積み込んだりして時間を有効活用できるのだ。

電気トラックによる持続可能な物流の推進 


DBシェンカーのフィンランド陸上輸送部門責任者、ハラルド・クナーピネン氏にとって、新型eCanterの導入は戦略の一部だ。「当社はお客様とともに、フィンランドの物流において持続可能で先駆的な役割を果たしたいと考えています。CO2排出量を削減するには、このような電気トラックへの投資が不可欠です」と語る。

フィンランドでは小包配送が大部分を占める。現在のeCanterはこの用途に最適だ。「フィンランド北部という特に寒さが厳しいエリアにeCanterを配備することは、前例のない中で試練に挑戦するまたとない機会です。」

eCanterとDBシェンカーの持つ長年の経験と信頼 


DBシェンカーは、ヨーロッパで最初にeCanterを導入した企業の一社で、2018年にドイツやフランスなどで運用を開始した。現在DBシェンカーは、初代から新型含め52台のFUSO eCanterを保有している。

FUSOヨーロッパの販売および顧客サービス責任者であるフロリアン・シュルツ氏は、顧客であるDBシェンカーとの良好な協力関係を大切にする。「これまでにDBシェンカーから受け取ったeCanterに関するフィードバックはとても貴重です。新型eCanterの開発にも取り入れました。同社のヨーロッパ全土の車両ネットワークにも新型eCanterを追加いただいたこと大変嬉しく思います。」