三菱ふそう
大型トラック用低燃費技術を開発
〜「FUEL EFFICIENT TRUCK」で10%以上の燃費改善効果を確認〜
三菱ふそうトラック・バス株式会社(代表取締役社長 アルバート・キルヒマン、本社:神奈川県川崎市 以下:MFTBC)は、この度大型トラック向けの低燃費技術を盛り込んだ「FUEL EFFICIENT TRUCK」を開発しました。
新開発の「FUEL EFFICIENT TRUCK」は、新型ドラッグフォイラーなどの空力の最適化、軽量ボデーの採用、太陽電池を初めとする電力の管理、低転がり抵抗タイヤの採用などの技術を総合し、従来型ディーゼルトラックと比較し、約10%以上の燃費改善効果を得ることが出来ました(社内実験値)。
採用技術については、「スーパーグレート」の量産車に一部採用します。
MFTBCは、昨年発表した大型ハイブリッドトラック「スーパーグレートエコハイブリッド」をはじめとする各種低燃費技術を引き続き開発して参ります。
「FUEL EFFICIENT TRUCK」の特長
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空気抵抗を低減した新開発ドラッグフォイラー、サイドスカートなどを採用 |
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オルタネーター発電制御技術の採用 |
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太陽電池発電、駐車時アイドリングストップ冷暖房等の採用 |
1. 採用技術
(1) 新開発ドラッグフォイラー(商品化予定)
空気抵抗を従来型より改善したドラッグフォイラーを、新たに開発しました。これにより、サイドデフレクターの装着なしで、空気抵抗を減少させるとともに、燃費を向上させます。 MFTBC子会社の株式会社パブコより、用品として商品化します。
(2) 新開発サイドスカート(商品化検討中)
ホイールベース間に装着するサイドスカートの形状を見直し、サイドスカートなしの車両に比べて、空気抵抗を低減するとともに、燃費を向上させます。また、サイドガードと一体成型する事で、重量も大幅に軽減しました。
(3) リアスポイラー(商品化予定)
リヤボディ後面に、スポイラーを装着することにより、リアボディの負圧を低減し、空気抵抗を低減するともに、燃費を向上します。新型リアスポイラーも商品化をします。
サイドスポイラー |
リアスポイラー |
(4) PWM制御オルタネーター(商品化検討中)
通常のオルタネーター(発電機)は、常に一定の割合で発電を行いますが、新開発のPWM(パルス ワイド モデュレーション)制御オルタネーターでは、エンジン負荷とバッテリー充電状態に応じて発電を制御します。降坂時等のエンジンブレーキ時や減速時に最大発電し、通常走行時の発電負荷を減らします。
(5) 駐車時冷暖房
運転手の仮眠時において、アイドリングストップを行うパーキングクーラ/燃焼式ヒータを採用することで、冷暖房での燃料消費を低減します。
(6) 太陽光パネルの採用
リヤボディ上部に太陽光パネル30枚を設置。オルタネーターによる発電量を低減し、燃料低減に貢献します。
MFTBCでは、経営ビジョン「FUSO 2015」の「業界をリードするグリーン・イノベーション(環境貢献企業)」において、「CO2排出削減 2015年まで7.5%」を目標にしています。今回の「FUEL EFFICIENT TRUCK」の開発は、その取り組みの一つです。
現在平行して、大型ハイブリッドトラック「スーパーグレート エコ ハイブリッド」の開発や、この春には新型小型ハイブリッドトラック「キャンター エコ ハイブリッド」の発売を予定しています。
ハイブリッド技術のみならず、今回の外部要因の低減による燃費の向上技術、そして、エンジン、トランスミッション等の技術改良を引き続き行っていくことで、地球環境に優しい車両をお客様に提供してまいります。