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三菱ふそうトラック・バス株式会社

プレス リリース

三菱ふそう

第62回自動車技術会賞でデュアルクラッチ式トランスミッション
「DUONIC®」が「技術開発賞」を受賞

2012年4月19日
三菱ふそうトラック・バス株式会社(代表取締役社長:アルバート・キルヒマン、本社:神奈川県川崎市、以下:MFTBC)は、本日、社団法人自動車技術会が発表した第62回自動車技術会賞で、「技術開発賞」を受賞しました。
受賞したのは、小型トラック「キャンター」に標準装備した、トラックで世界初となるデュアルクラッチ式トランスミッション「DUONIC®(デュオニック)」です。
「DUONIC®」は、2010年11月にフルモデルチェンジした小型トラック「キャンター」に、トラックとしては世界で初めて採用し、全車に標準装備。乗用車並の使い勝手の良さと低燃費性能により好評を得ています。最大の特長は、シフトショックや駆動力の抜けがない、スムーズでシームレスな変速です。このため、ドライバーを運転のストレスから解放し、運転への集中力を高め安全性向上に貢献します。また、ショックのない走りにより積荷の安定にもつながります。
変速制御には、MFTBCが長年培ってきたファジィ制御も採用。さらに、湿式のデュアルクラッチを採用したことにより、アクセル操作なしでの低速走行(クリープ走行)も可能としました。
社団法人自動車技術会は、1947年に創立した学術団体で、自動車を通して産業経済の発展や国民生活の向上に寄与することを目的に活動しています。自動車技術会賞は、1951年から自動車技術の向上発展を奨励することを目的に制定し、学術貢献賞、技術貢献賞、浅原賞学術奨励賞、浅原賞技術功労賞、論文賞、技術開発賞、の各6つの賞があります。今回受賞した「技術開発賞」は、自動車技術の発展に役立つ新製品または新技術を開発した者に贈られる賞です。
なお、授賞式は、5月24日(木)にパシフィコ横浜で開催される「自動車技術会春季大会」にて行われます。
※DUONIC : 二重奏の“DUO”と、メルセデス・ベンツでの自動変速トランスミッションの呼び名“TRONIC”を掛け合わせた造語
デュアルクラッチ式トランスミッション「DUONIC®(デュオニック)」
デュアルクラッチ式トランスミッション「DUONIC®(デュオニック)」
1. 「技術開発賞」受賞内容
テーマ 「小型トラック用デュアルクラッチトランスミッション(DCT)の開発」
受賞者
宮坂 三良 三菱ふそうトラック・バス株式会社  動力性能実験部 マネージャー
小野 守一 三菱ふそうトラック・バス株式会社  パワートレーン実験部 マネージャー
熊沢 厚 三菱ふそうトラック・バス株式会社  パワートレーン電子システム設計部
小木 治 三菱ふそうトラック・バス株式会社  駆動系設計部
2. 自動車技術会フェローに選出
自動車技術会フェローに、MFTBC 開発本部開発品質推進部の矢澤滋夫が支部長の推薦を受け、6月開催予定の関東支部総会にて認定式がとり行われ、楯および徽章を授与されます。
フェローは、自動車技術会の目的達成及び自動車に係る科学技術に関し、多大の貢献をなしている正会員に対し自動車技術会フェローの称号を授与し、会員がフェローとしてのプライドを持って、さらに積極的に自ら事業に参画し、会の活性化を図ることを目的としています。