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三菱ふそうトラック・バス株式会社

プレス リリース

三菱ふそう

「FUSO」ブランド アジア・アフリカ向け戦略車を発表

〜大型・中型トラックをインドから輸出を開始〜
2013年5月23日
三菱ふそうトラック・バス株式会社(本社:神奈川県川崎市、代表取締役社長・CEO:アルバート・キルヒマン以下:MFTBC)は、インド・チェンナイにあるDaimler India Commercial Vehicles Pvt.(以下、DICV社)にて「FUSO」ブランドの新しいアジア・アフリカ向け戦略車の概要を発表しました。
ダイムラー・トラック部門としてMFTBCとDICV社の二つの拠点が中心となり開発したプラットフォームを基に、「FUSO」ブランドの新しい車両として、車両総重量25〜49tの大型トラック「FJ」、「FO」、「FZ」および車両総重量9〜16tの中型トラック「FA」、「FI」の合計5機種を開発しました。
これらの車両を2013年4月からDICV社オラガダム工場にて生産を開始し、アジア・アフリカ地域のラインアップを拡充します。
同社では、日本・ドイツの生産技術・品質管理方法を導入し、最新鋭の生産ラインを備えています。同工場では、既にインド向け車両である、「バーラト・ベンツ」ブランドおよび「メルセデスベンツ」ブランドの車両の生産を行っており、今回の「FUSO」ブランドの生産は、3ブランド目となります。
アジア・アフリカ向け戦略車の特長
アジア・アフリカ地域向けに特化した商品コンセプト
ダイムラー・トラック部門として初のインドからの輸出を実施
日本・ドイツ・インドの技術を融合
アジア・アフリカ向け戦略車「FUSO」大型・中型トラック
アジア・アフリカ向け戦略車「FUSO」大型・中型トラック
1. 車両概要
「FUSO」の大型・中型トラックは、日本・ドイツ・インドの技術を融合し、アジア・アフリカ地域のニーズである、高い耐久性および積載量とパワフルな走行性能を実現しています。
(1) 中型トラック「FA」、「FI」
中型トラック「FA」、「FI」は、ダイムラー・トラック技術プラットフォーム(MFTBCの小型トラック「キャンター」のキャビンおよび中型トラック「ファイター」の足回り)をベースに開発した車両で、新開発の4D37型ディーゼルエンジン(排気量:3,907 出力:100kW(420Nm)/125kW(520Nm))と6速マニュアルトランスミッションを搭載しています。
FA (4×2 GVW9t カーゴ)
FI (4×2 GVW12t/16t カーゴ/ダンプ/ミキサ)
中型トラック FA
中型トラック FA
中型トラック FI
中型トラック FI

中型トラック FI (ダンプ仕様)
中型トラック FI (ダンプ仕様)
 
(2) 大型トラック「FJ」、「FO」、「FZ」
大型トラック「FJ」、「FO」、「FZ」もダイムラー・トラック技術プラットフォーム(メルセデスベンツの大型トラック「Axor」)をベースに開発した車両で、新開発の6S20型ディーゼルエンジン(排気量6,373 出力:170kW(810Nm)/205kW(1,100Nm))に6速/9速マニュアルトランスミッションを搭載しています。
FJ (6x2/6x4 GVW25t カーゴ/ダンプ/ミキサ)
FO (8×2/8×4 GVW31t カーゴ/ダンプ/ミキサ)
FZ (4×2/6×2/6×4 GCW40t/49t トラクタ)
大型トラック FJ(6x2)
大型トラック FJ(6×2)
大型トラック FJ(6x4)(ダンプ仕様)
大型トラック FJ(6×4)(ダンプ仕様)

大型トラック FJ(6x4)(ダンプ仕様)
大型トラック FJ(6×4)(ダンプ仕様)
 
2. 主要車種の仕様
  大型(6×4) 大型(6×2/6×4) 中型(4×2)
型式 FJシリーズ FIシリーズ FAシリーズ
車両総重量[kg] 25,000 25,000 13,000 9,600
エンジン型式
最高出力
最大トルク
6S20
205 kW
1,100 Nm
6S20
170 kW
810 Nm
4D37
125 kW
520 Nm
4D37
100 kW
420 Nm
トランスミッション 9速マニュアル 6速マニュアル 6速マニュアル 6速マニュアル
3. 新型エンジンの仕様
  大型 中型
型式 6S20 4D37
シリンダー配列
吸気方式
直列6気筒
インタークーラーターボ
直列4気筒
インタークーラーターボ
ボアxストローク [mm] 102 x 130 104 x 115
総排気量 [L] 6.373 3.907
4. 投入市場
「FUSO」大型・中型トラックは、スリランカへの輸出を6月から開始するともに、本年中にバングラディッシュ、ザンビア、ケニア、ブルネイに輸出を開始します。今後、インドネシア、タイ、マレーシア、タンザニア、マラウイ、ウガンダ、ジンバブエ、モザンビーク、モーリシャス、セイシェルなどのアジア・アフリカ諸国に輸出を行なう予定です。
当社は、企業ビジョンである「FUSO2015」において、「海外事業の収益性改善」を活動の柱の一つとして取り組んでおり、2015年までに「販売台数を年間20万台まで増加」を目標としています。