三菱ふそう
「ローザ」、ベトナムの小型バス市場に初参入
〜FUSO初の小型バス現地生産開始〜
2016年5月12日
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小型バス「ローザ」を成長市場であるベトナムに初投入 |
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「ローザ」初の現地生産をホーチミン郊外で開始 |
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経済成長に伴う小型バス需要拡大で、現地の様々なニーズに対応した車両を投入 |
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小型バスから大型トラックまで幅広いラインアップを提供 |
三菱ふそうトラック・バス株式会社(本社:神奈川県川崎市、代表取締役社長・CEO:マーク・リストセーヤ、以下 MFTBC)は小型バス「ローザ」をベトナム市場に初投入し、小型バスの現地での様々なニーズに対応します。また現地顧客に車両を迅速に納入するため、ベトナム・ホーチミン市郊外にある専用工場で「ローザ」初の現地生産を開始しました。経済成長著しいベトナム市場で、小型バスから大型トラックまで幅広いラインアップを提供し、市場プレゼンスを高めます。
成長市場であるベトナム小型バス市場の様々なニーズに対応
ベトナムは2015〜17年の4年間の実質平均予測GDP成長率が約6.8%と、10〜14年実績と比べて約1%増加しており、東南アジアの中でもフィリピンと並び最も高い成長率を示しています。こうした状況の中、学校・幼稚園、ホテルやオフィス・工場、また、旅行者増に伴う観光地などへの送迎のための小型バスの需要が急速に高まりつつあります。FUSOは今回、こうした様々なニーズに対応するため4車型を投入しました。顧客の用途に応じ様々な配列が可能なシートや、バス専用に設計されたシャシーなど、ベトナムの小型バス市場ではこれまでなかったタイプの車両を「ローザ」により実現しました。さらに新興国市場での耐久性を保証するため、ベトナム全土で2万キロメートルにわたる走行試験を実施しました。
「ローザ」初の現地生産を開始
現地顧客に商品を迅速に納入するため、ベトナム・ホーチミン郊外にある専用工場で「ローザ」初の現地生産を開始しました。MFTBCの川崎工場から基幹部品を輸出し、サイゴン交通運輸機械総公社(SAMCO)でノックダウン生産を実施します。同工場は2015年3月に完成、約4万平方メートルの敷地を有し、年間生産能力は約1000台です。
高品質な製品・サービスの提供により、顧客から高い期待
販売は親会社であるダイムラー社の100%子会社メルセデス・ベンツ・ベトナム社(以下、MBV)を通して行ない、約1000台の年間販売台数を目指します。また、全国17カ所にある販売・整備拠点で高品質なサービスを提供します。
「ローザは1960年の生産開始以来、品質の高さから海外でも高い評価を得ています。今回、初の現地生産を開始することにより、現地のお客様へ製品を迅速に提供できるとともに、日本の高い生産技術とをサービスの提供を通して、ベトナムの自動車産業に貢献していきます」(MFTBC取締役副社長兼セールス・カスタマーサービス本部長:ミヒャエル・カンパー)
5月11日にホーチミン市郊外で開催した「ローザ」の発表イベントでMBV社長・CEO:ミヒャエル・ベーレンスは、「ベトナムのお客様に安全性、快適性、経済性、機能性を備えた日本製の小型バスを導入することを嬉しく思います。すでに100台の大口受注を獲得するなど、お客様の期待の高さが伺えます」と語りました。
小型バス「ローザ」
ベトナムの発表イベントの様子
世界で活躍する「ローザ」
小型バス「ローザ」は1960年の日本国内での発売以来、おもに送迎、幼稚園バス、福祉車両、キャンピングカーなどで使われています。現在、国内外含めFUSOのバスラインアップで最も販売されているモデルです。累計生産台数は1997年に10万台、2015年には20万台を達成しました。世界約40カ国に輸出しており、「ローザ」の全販売台数の80%(2015年)を占めています。
ベトナムにおけるFUSOブランド
FUSOは東南アジアでも特に成長著しいベトナムを戦略市場と位置付け、同国での事業を強化するべく、2014年7月よりMBVを通じて小・中・大型トラックの現地組み立て及び販売を行っています。また小型のみだった製品ラインアップを2014年からは中・大型まで拡大、2015年は大型トラックの新モデルを導入し、小型から大型まで幅広い選択肢をお客様に提供しています。2015年の販売台数は前年比で約30%増加しています。今回、小型バスがラインアップに追加されることで、顧客基盤をさらに強化し、シェア拡大を目指します。