ダイムラー・トラック・アジア、「IAA 2016」でFUSOの「eCanter」を
世界初公開
2016年9月21日
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ダイムラー・トラック・アジア(DTA)は、FUSOの電気小型トラック「eCanter」を、「2016年度IAA国際モーターショー(独ハノーバー)」で世界初公開 |
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ゼロエミッションの「eCanter」は、お客様への実用供試を通じて、1日の走行に十分な距離と積載量を確保、技術的信頼性と経済性を実証 |
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2017年後半から米国、日本、欧州で導入開始予定 |
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DTAはダイムラーの最先端技術を駆使し、電気トラックと堅固でパワフルなトラックを提供。成熟市場と成長市場の両方で存在感をさらに高めていきます |
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「私たちは、お客様と社会、さらには地球のために、持続可能かつ信頼性の高い輸送ソリューションの未来を考え、開発に取り組んでいます。電気トラックの『eCanter』に、私たちのこうした考えを体現しました。DTAはハイブリッドと電気トラック技術の分野で、ダイムラー・トラックの中核を担っています。実用供試の成功で、私たちは世界に向けて最新の技術革新を披露することができます」(ダイムラー・トラック・アジア総責任者兼MFTBC代表取締役社長・CEO:マーク・リストセーヤ) |
三菱ふそうトラック・バス株式会社(本社:神奈川県川崎市、代表取締役社長・CEO:マーク・リストセーヤ、以下 MFTBC)とダイムラー・インディア・コマーシャル・ビークルズ社(以下 DICV)が協業を行うダイムラー・トラック・アジア(以下 DTA)は、9月22日〜29日までドイツ・ハノーバーで開催される世界最大の商用車ショー「2016年度IAA国際モーターショー」で、FUSOの電気小型トラック「eCanter」を世界初公開します。
電気小型トラック「eCanter」
第1世代の電気トラックを「2010年度IAA国際モーターショー」に出展してから6年、さらなる技術発展を遂げた第3世代モデルを初公開します。技術発展は、2013年の日本、2014年のポルトガル、そして現在ドイツ・シュトゥットガルトで実施している第2世代の「キャンター E-CELL」の実用供試を通じてもたらされています。DTAはこうした試験を継続して行うことで、ゼロエミッションの「eCanter」が短距離輸送や市街地輸送に最適な車両となるよう、お客様のニーズに見合った設計を行っています。
FUSOの「eCanter」の航続距離は100キロメートル以上を実現しました。これは短距離輸送を担う小型トラックの1日の平均走行距離を上回ります。たとえば日本では市街地を走る小型配送トラックの80%が50km程度です。
DTAはお客様への実用供試で得られた知見を元に、お客様の個別ニーズに応じた航続距離や積載量を実現可能にするため、搭載バッテリーをモジュラー化しました。容量が13.8kWhのリチウムイオンバッテリーを3〜5個にパッケージ化し、個別ニーズに応じ、複数のオプションを提供できるようにしました。5個搭載した場合、車両総重量(GVW)7.5トンクラスで、1日100キロメートルの走行が可能です。充電にかかる時間は200Vの充電器で約7時間、急速充電の場合は1時間弱程度となっています(73kW、80%充電)。また出力185kW、最大トルク380Nmの電気モーターを搭載しています。
またFUSOの「eCanter」では効率的な輸送積載量2〜3トンを実現しました。当社の事前分析では、ディーゼル車と比べて走行1万キロメートルあたり1,000ユーロ、つまりランニングコストは最大で64%削減できます。また維持費も30%削減できることから、初期費用は2年で回収できる試算となっています。
「私たちは、お客様と社会、さらには地球のために、持続可能かつ信頼性の高い輸送ソリューションの未来を考え、開発に取り組んでいます。電気トラックの『eCanter』に、私たちのこうした考えを体現しました。DTAはハイブリッドと電気トラック技術の分野で、ダイムラー・トラックの中核を担っています。実用供試の成功で、私たちは世界に向けて最新の技術革新を披露することができます」(ダイムラー・トラック・アジア総責任者兼MFTBC代表取締役社長・CEO:マーク・リストセーヤ)
同モデルは2017年後半から米国、日本、欧州で市街地輸送を担う輸送企業に納入開始予定です。DTAは電気小型トラックの先駆者として、電気駆動の開発に、研究開発費を含め4000万ユーロ投資しました。同モデルはポルトガル・トラマガル工場および川崎工場で製造します。
「eCanter」のコネクティビティ
IAAに出展する「eCanter」で、ダイムラー商用車部門が誇る将来のコネクティビティ技術をデモンストレーションします。デジタルキーや測定コンソール、センターコンソールに配置したデジタルコントロールパネル、またLED照明、空調、音楽プレイヤーやナビゲーション機能などをすべてデジタル化しています。
またコネクティビティに3つのコンセプト「車両状態」「走行距離」「タスク・アロケーション」を設定しました。「車両状態」は車両のあらゆる部分の異常を検知、「走行履歴」は、1日の走行距離や走行期間内の充電状態、また配送状況や燃費データなどを表示します。「タスク・アロケーション」では、デジタルコントロールパネルと配車担当者のコンピューターをつなぎます。配送担当者は作業内容をドライバーに送信、ドライバーは集荷・配達時間を配車担当者に返信します。
「世界のトラック」―― DTAは世界での存在感をさらに高めます
DTAは展開するFUSOとバーラト・ベンツブランドで、ダイムラーの最先端技術を駆使し、電気トラックと堅固でパワフルなトラックを提供し、成熟市場と成長市場の両方で、存在感をさらに高めていきます。これは三菱ふそうトラック・バス株式会社(MFTBC)とダイムラー・インディア・コマーシャル・ビークルズ(DICV)のさらなる協業により生みだされるものです。
2016年6月、インド・チェンナイにあるDICVの工場から出荷したFUSOの新型車両の輸出は5,000台を超えました。DTAという戦略組織のこうした成功を示すため、東南アジア、中東、アフリカ、中南米向けの高出力のFUSOブランドのトラクター「TV(4043Sコンセプト車)」、インド向けのバーラト・ベンツブランドの大型トラック「3723R」、中東向けにインドで初めて製造したメルセデス・ベンツブランドのスクールバスなどを展示します。さらに、4本のアームと脚を装備したFUSOの大型トラックコンセプトモデル「Super Great V “SPIDER”(スーパーグレートV スパイダー)」も併せて出展します。DTAの革新的想像力で設計した多機能コンセプトトラックは、FUSOが社会の基盤づくりに貢献していることを表現しています。
ダイムラー・トラック・アジア(DTA)の概要
ダイムラー・トラック・アジア(DTA)は80年以上の歴史を誇る三菱ふそうトラック・バス株式会社と、インド市場で躍進的な成長を続ける新会社ダイムラー・インディア・コマーシャル・ビークルズ社が共同で事業を行う組織です。DTAは製品開発、生産、輸出、調達、研究活動を共同で行い、お客様にとって価値ある製品とサービスを提供する戦略的なビジネスモデルを推進しています。