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三菱ふそうトラック・バス株式会社

プレス リリース

三菱ふそう

次期大型トラック向け技術を発表

2017年2月28日
平成28年排出ガス規制に適合
排気量7.7L、10.7Lの2種類の低燃費、軽量エンジンを新開発
新型AMT「ShiftPilot」を開発
進化した衝突被害軽減ブレーキ「ABA4」/「AMB plus」
優れた「安全性」「経済性」「快適性/操作性」を実現
三菱ふそうトラック・バス株式会社(本社:神奈川県川崎市、代表取締役社長・CEO:マーク・リストセーヤ、以下 MFTBC)は、21年ぶりのフルモデルチェンジを行い、本年発売予定の次期大型トラックに導入する新技術を発表しました。
MFTBCの新型モデルは、これらの技術により最先端の「安全性」、優れた「経済性」、ドライバーをサポートする「快適性/操作性」を実現します。
新開発AMT 「ShiftPilot」
新開発AMT 「ShiftPilot」
次期大型トラック向けの新技術
1. 平成28年排出ガス規制に適合した2種類の新型エンジンを、日本市場向けに開発しました
① 新開発 7.7L 6S10型エンジン
2ステージターボの採用により小排気量ながら大型車として十分な高トルク・高出力を実現した超軽量エンジンです。新BlueTec® ※1システムと組み合わせることによって、低燃費・低排出ガスを両立しました。

先進的燃焼システムを採用し、燃焼を最適化
・燃焼室改善
・2ステージターボチャージャー
・高圧コモンレールシステム
低排気圧力損失、高NOX浄化率触媒の排出ガス後処理装置および緻密なAdBlue®※2噴射制御が可能なシステムを採用し、低燃費・低排出ガスに貢献
・新BlueTec®システム(再生制御式DPF+尿素SCR)
・新AdBlue®噴射装置
・可変バルブタイミング機構(DPF再生時)
アイドリングストップ&スタートシステム
2ステージターボチャージャー作動のメカニズム
2ステージターボチャージャー作動のメカニズム
エンジンスペック
エンジン型式 6S10
排気量 7.7L
バルブ型式 DOHC 24V
定格出力 260kW (354PS) 280kW (380PS)
最高トルク 1,400N・m
仕様 平成28年排出ガス規制適合
平成27年重量車燃費基準+5%達成
新開発 6S10型エンジン
新開発 6S10型エンジン
② 新開発 10.7L 6R20型エンジン
アシンメトリックターボチャージャーを最適化し、新BlueTec®システムとの組み合わせることによって、6R10型エンジンに対して小排気量ながら、更なる低燃費・低排出ガスをハイレベルで両立した最新型エンジンです。

先進的燃焼システムを採用し、燃焼を最適化
・燃焼室改善
・新アシンメトリックターボチャージャー
・新EGRバルブ
・第二世代X-Pulse(増圧式コモンレールシステム)
エンジン低フリクション化
低排気圧力損失、高NOX浄化率触媒の排出ガス後処理装置および緻密なAdBlue®噴射制御が可能なシステムを採用し、低燃費・低排出ガスに貢献
・新BlueTec®システム(再生制御式DPF+尿素SCR)
・新AdBlue®噴射装置
アイドリングストップ&スタートシステム
アシンメトリックターボチャージャー断面図・システム概略図
エンジンスペック
エンジン型式 6R20
排気量 10.7L
バルブ型式 DOHC 24V
定格出力 265kW
(360PS)
290kW
(394PS)
315kW
(428PS)
338kW
(460PS)
最高トルク 2,000N・m 2,100N・m 2,200N・m
仕様 平成28年排出ガス規制適合
平成27年重量車燃費基準+5%達成
新開発 6R20型エンジン
新開発 6R20型エンジン
2. 12段機械式自動トランスミッション「ShiftPilot(シフトパイロット)」を新たに開発
2ペダルによるイージードライブとスムーズな自動変速によりドライバーの負担を軽減し、安全を提供します。

ショック低減によりシフトフィーリングを向上
新型「スーパーグレート」に最適なチューニングを行い、従来モデルに対してより滑らかな変速(シフトフィーリング)を実現しました。
クリープ機能を追加
半クラッチ状態をきめ細かく制御することで、トルコンATのようなクリープ機能を実現します。渋滞時やプラットホーム付け等の微速動作が容易になります。
EZGOに、ヒルホルダー機能を追加
EZGO(イージーゴー:坂道発進補助装置)に加えて、ブレーキペダル解放後、数秒間制動力を保持するヒルホルダー機能を追加しました。クリープ機能を使った坂道発進の際に役立ちます。
ロッキングフリーモードを追加
クリープ機能をオフし、クラッチの断接動作を速めることで、泥濘地からの脱出性を高めるモードです。
名称 ShiftPilot
トランスミッション型式 G211-12 G230-12
ギヤ段数 前進12段/後退2段
変速比 14.929/1.000(直結) 11.672/0.779(OD)
新開発AMT 「ShiftPilot」
新開発AMT 「ShiftPilot」
3. AMB plus (エーエムビープラス)
AMB(Active Mitigation Brake:衝突被害軽減ブレーキ)が2019年に義務化される衝突被害軽減ブレーキ第2段階規制に適合しました。前方に走行中または停止中の車両があり、衝突の危険を察知すると警告や自動ブレーキによって衝突被害を軽減します。
4. ABA4(エービーエーフォー)
ABA4(Active Brake Assist 4)はAMB plusをより発展させ、停車車両との衝突を回避します(条件によって回避できない場合があります)。さらに歩行者に対しても衝突被害を軽減します。(条件によって作動しない場合があります)2019年に義務化される衝突被害軽減ブレーキ第2段階規制に適合しています。
ABA4衝突回避イメージ
5. アクティブ・アテンション・アシスト
従来のMDAS-Ⅲ(エムダススリー)で培われた運転注意力モニターの技術を強化した、アクティブ・アテンション・アシストでは、赤外線カメラシステムを追加しました。ドライバーモニターカメラが顔の動きを捉え、運転注意力を監視します。左右のわき見やまぶたの動きを感知して、注意力低下をブザーと画面表示で警告します。
アクティブ・アテンション・アシストの作動の流れ
6. アクティブ・サイドガード・アシスト(国内初)
左死角に隠れた危険を警告する安全装置です。ドライバーにとって死角となる箇所をレーダーによりモニタリングし注意を促すとともに、左側方向指示器の作動時やステアリング操作時に警報音とランプで警告します。
アクティブ・サイドガード・アシストの作動イメージ
7. プロキシミティー・コントロール・アシスト
車間距離保持機能付オートクルーズに、自動停止、自動発進機能を追加しました。特に高速道路での渋滞時等に有効で、一時停止と発進を自動的に行い、疲労を軽減するとともに、追突事故を抑制します。
8. パワートレイン3D予測制御
オートクルーズを使用中にGPSと3D地図情報によって道路勾配を予測し、省燃費走行を図るシステムです。適切な燃料噴射制御とギヤ段選択や積極的なエコロール作動により、無駄な燃料消費を回避し燃費を向上します。特に登降坂の多い高速道路で効果を発揮します。
システム概要・システム制御例
※1:「BlueTec®」はDaimler AGの登録商標です。
※2:「AdBlue®」はドイツ自動車工業会の登録商標です。
新型「スーパーグレート」特設Webサイトを開設しましたので、お楽しみください。
http://supergreat.jp/