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川崎製作所・中津工場の全調達電力を
実質再生可能エネルギー由来に切り替え

 

  • RE100*1対応のトラッキング付非化石証書を付与した電力メニューに切り替え
  • 工場の調達電力消費におけるCO2排出量を実質ゼロに
  • 製造のカーボンニュートラル化を目指す

 

三菱ふそうトラック・バス株式会社(本社:神奈川県川崎市、代表取締役社長・CEO:カール・デッペン、以下 MFTBC)は、2022年10月より、主力工場である川崎製作所(神奈川県川崎市)および中津工場(神奈川県愛甲郡愛川町)において、全調達電力を実質再生可能エネルギー由来の電力(以下、再エネ電力)に切り替えました。

MFTBCは、2017年に国内初の量産型として発売し、2023年春に次世代モデルの発売を予定する電気小型トラック「eCanter」など、車両の電動化を進めることで、2039年に全ての製品をカーボンニュートラルに走行するものとすることを目指しています。同時に、製造拠点も2039年までのカーボンニュートラル化達成を目標としています。

これまで、トラック車両や産業用エンジン等を製造する川崎製作所および車両部品を生産する中津工場では、2021年までに2015年比約20%の二酸化炭素(CO2)排出量削減を達成したほか、2022年3月には川崎製作所に約9千㎡の太陽光発電パネルを導入しました。また、欧州向けの小型トラック「キャンター」を製造するポルトガルのトラマガル工場においては、2022年中にカーボンニュートラル化を達成する予定です。

この取り組みの一環として、川崎製作所と中津工場の契約電力メニューを、2022年10月よりRE100対応のトラッキング付FIT非化石証書*2及び再エネ指定の非FIT非化石証書*3を付与したメニューに切り替えました。このことで、両工場での調達電力消費によるCO2排出の実質ゼロ化を達成しました。

また、MFTBCの100%子会社でFUSOのバスを製造する三菱ふそうバス製造株式会社(本社:富山県富山市、代表取締役社長:藤岡佳一郎)についても、太陽光発電パネル導入などの環境対策と並行して、調達電力の実質再エネ電力への切り替えを行うことで、2023年に100%実質再エネ電力化を実現する予定です。

MFTBCの親会社であるダイムラートラック社は、2039年までに、全世界の工場・事業単位でカーボンニュートラルな製造プロセスの確立を目指しています。ヨーロッパの各工場は、太陽光、風力、水力によるCO2フリー電力を導入するなど、すでに2022年よりカーボンニュートラルで稼働しています。

このグローバルな目標の下、MFTBCは引き続き、他のエネルギー源の見直しや省エネルギーのさらなる促進、太陽光発電などによる自家発電等により、製造分野のカーボンニュートラル化を進めてまいります。

 

川崎製作所

 

中津工場

 

*1 RE100:「Renewable Energy 100%」の略称。企業が自社の使用電力を100%再生可能エネルギーとすることを目指す国際的な取り組み
*2 FIT非化石証書:非化石電源(太陽光発電や風力発電、水力発電、地熱発電、バイオマス発電など)による電力のうち、FIT制度(固定価格買い取り制度)によって電気事業者に買い取られた電力から環境価値を取り出した証書
*3 非FIT非化石証書:上記FIT電源以外の非化石電源によって発電された電力から環境価値を取り出した証書

 

 

ダイムラートラック社のサステナビリティ活動

カーボンニュートラルなエネルギー供給や「グリーン」な製造に関する取り組みは、ダイムラートラック社のサステナビリティ事業戦略に基づくものです。同社はサステナビリティを、コア事業と企業活動に不可欠なものと考えています。この枠組みの中で、同社は「E:環境」「S:社会」「G:良好なコーポレートガバナンス」を3つの柱に取り組んでおり、従業員、環境、そして社会全体に対して責任を担います。

 

三菱ふそうトラック・バス株式会社について

三菱ふそうトラック・バス株式会社(MFTBC)は、ダイムラートラック社が89.29%、三菱グループ各社が10.71%の株式を保有し、川崎市に本社を置く商用車メーカーです。90年の長い歴史を持つFUSOブランドの、小型、中型、大型トラックやバス、産業用エンジンを含む製品を世界170以上の市場向けに開発・製造・販売しています。2017年、初の量産型電気小型トラック「eCanter」を市場に導入し、2019年には、日本の商用車市場のベンチマークとなる、SAEレベル2相当の高度運転支援技術を搭載した大型トラック「スーパーグレート」を商用車メーカーとして初めて日本に導入しました。MFTBCは、ダイムラー・インディア・コマーシャル・ビークルズ社(DICV)とともにダイムラー・トラック・アジアの一員として、製品開発、部品調達、生産などの分野で協力し、お客様に最高の価値を提供しています。