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香港で「eCanter」を発売

 

  • アジアでは日本を除き初の「eCanter」発売
  • 2024年1月に販売開始
  • 都市部密集地帯での輸送ニーズにフィットするモデルとして期待

 

三菱ふそうトラック・バス株式会社(本社:神奈川県川崎市、代表取締役社長・CEO:カール・デッペン、以下 MFTBC)は、2024年1月に、香港市場において、電気小型トラック「eCanter」を発売しました。香港は日本を除くアジア地域における初の「eCanter」導入市場となります。

香港の「eCanter」は、総重量5~8.55㌧の3車種・7型式を展開します。車両は完成車としてMFTBC川崎製作所から出荷され、香港域内で様々な架装が施されます。香港向けの「eCanter」は、「アクティブ・サイドガード・アシスト1.0」や「アクティブ・アテンション・アシスト」といった先進機能を搭載し、世界でも屈指の密集地帯である香港都心部において、ドライバー・歩行者双方の安全の向上に貢献します。

香港市場での「eCanter」の販売は、1976年以来のFUSO代理店であるユニバーサル・カー社が担います。同社は現地の複数の顧客と数か月にわたって「eCanter」による都市部での配送テストを実施しています。

香港は「ユーロ6」排出基準をトラックに対して課しており、2050年までのカーボンニュートラル化を目指しています。都市部における二酸化炭素排出量のおよそ2割を輸送セクターが占めており、「eCanter」のような電気トラックの普及はカーボンニュートラル化に大きく貢献すると見込まれます。電動商用車の普及促進に向け、香港政府は11億香港ドルの新エネルギー輸送基金を立ち上げ、補助金制度を整えています。「eCanter」も当該補助金制度の対象車両のリストに加わる見込みです。現地政策の後押しにより、顧客の電動車両への関心は今後増していくと予想されます。

 

三菱ふそうトラック・バス株式会社について

三菱ふそうトラック・バス株式会社(MFTBC)は、ダイムラートラック社が89.29%、三菱グループ各社が10.71%の株式を保有し、川崎市に本社を置く商用車メーカーです。90年以上の歴史を持つFUSOブランドの、小型、中型、大型トラックやバス、産業用エンジンを含む製品を世界約170の市場向けに開発・製造・販売しています。2017年、初の量産型電気小型トラック「eCanter」を市場に導入し、2019年には、日本の商用車市場のベンチマークとなる、SAEレベル2相当の高度運転支援技術を搭載した大型トラック「Super Great」を商用車メーカーとして初めて日本に導入しました。MFTBCは、ダイムラー・インディア・コマーシャル・ビークルズ社(DICV)とともにダイムラー・トラック・アジアの一員として、製品開発、部品調達、生産などの分野で協力し、お客様に最高の価値を提供しています。

 

電気小型トラック「eCanter」について

今日の都市が抱える騒音や排出ガス、CO2低減の課題を解決する答えとして、MFTBCが2017年に発売した国内初の量産型電気小型トラックです。電動で駆動することで排出ガスが一切出ない「eCanter」は、従来のディーゼル車と比較して騒音や振動も少ないため、都市内輸送のほか深夜早朝での輸送に適しています。2017年の初代モデル発売後、2020年8月に安全装備を拡充した改良モデルを発売し、これまで日本をはじめ、欧州、米国、オーストラリア及びニュージーランドのお客様の下で活用されています。そして2023年3月にフルモデルチェンジした新型モデルを発売し、さらに多様なビジネスニーズへの対応が可能になりました。新型モデルは、さらに多くの海外市場での展開を予定しています。