1.品質関連:クラッチハウジング・トランスミッションの品質に関して

 対策

全車両、以下の対策を実施する。

1) エンジンとクラッチハウジング(アルミ製)の間に補強部材(スティフナ)を装着し剛性を高める。スティフナが装着できない車両については、ハウジング(アルミ製)を対策品(鋳鉄製)に交換する。なお、クラッチハウジングに亀裂や傷のあるものはハウジングを新品に交換する。

2)

アウトプットフランジ部のプロペラシャフト取付けインロー部の芯ずれ(連結して回転する二つの部品において、それぞれの回転中心がずれる)量を計測し、芯ずれ量が規定値外の場合にはメーンシャフト、アウトプットフランジ及びベアリングを新品に交換する。

3)

芯ずれ量が規定値内の場合には、メーンシャフトのスプライン部の歯厚寸法を計測し、アウトプットフランジを対応する対策品に交換する。
なお、歯厚寸法が規定値外の場合は、メーンシャフト、アウトプットシャフト及びベアリングを新品に交換する。

4)

トランスミッションに結合されているプロペラシャフトの自在継ぎ手スパイダ部のガタを点検し、ガタがある場合は、シム調整又はスパイダをキットで新品に交換する。

5)

プロペラシャフトを点検し、曲がりや振れがある場合は、アッセンブリで新品に交換する。


なお、交換部品の全数供給に時間を要するため、下記の暫定対策を実施すると共に、使用者に使用上の注意を喚起する。


1. クラッチハウジングを点検し、亀裂や傷のあるものは対応する新品のハウジングと交換する。

2.

アウトプットフランジを締め付けているキャッスルナットの増し締め、及び上記4)と5)の点検整備を実施する。


>> 5月20日記者会見概要