7月14日 三菱ふそう記者会見
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*本文は、スピーチ原稿をそのまま掲載しております。
代表取締役社長 最高経営責任者 ヴィルフリート・ポート: 皆様、 当社の継続的かつ透明性確保のための施策の一環として、当社の品質クリーンアッププロセスの進捗状況をお知らせするべく再びまいりました。 我々は信頼確保について非常に真剣に取り組んでおります。 また信頼は日々の努力により勝ち取っていくものであると認識しています。 それゆえ過去4ヶ月において14度目にあたる記者会見を本日行うに至りました。この14回に加え、これまでメディアの皆様に対してはプレスリリースその他の資料を公表させていただいております。 三菱ふそうの新経営陣は、透明性の確保と対話を最も重要視しております。これにつき皆様には繰り返しお約束いたしております。
それでは、週次のご報告を品質技術本部の塩澤より行いますと共に、クラッチハウジング不具合の件に関する商品情報連絡書(商連書)についてのご説明をさせていただきます。 常務執行役員 塩澤 秀幸: それでは、7月10日から7月13日にかけてクラッチハウジングに関連する商連書を調べた結果を報告致します。 調査の結果、クラッチハウジングの全周亀裂が発見された不具合の商連書が、追加で2件あることがわかりました。 「今回追加発表項目」の表をご覧下さい。 この2件の商連書を、7月8日及び9日の記者会見で発表できなかったことに対して、申し訳なく思っております。しかし、その時点では隠していたわけではありません。これらの商連書は、毎月報告される商連書として7月7日に私の手元に入り、7月10日までに内容を確認することになっておりました。従って、10日以降に行われる7月14日、本日の定例記者会見の場で発表するかたちとなりました。 前回、私が受けた月例の商連書の報告は6月初旬でした。ですから6月2日と6月9日の2件の商連書はそこに含まれてはおらず、その後7月7日に受け取った書面の商連書に含まれておりました。 以前は週に1度の商連書の報告会議を行っておりました。しかし、5月18日に国土交通省へクラッチハウジングの報告を行った翌日の5月19日に、毎週の商連書報告会議を一時的に中断する決定を致しました。これはクラッチハウジングの問題に全ての焦点を当てていくために決めたことであり、その後新たに発覚した、現在進行中の47件の市場措置に全ての労力を費やしていくための決断です。 7月12日に報告しました通り、12日と13日にかけて販社で更なる商連書の調査を行いました。 その結果、7月9日記者会見で報告されていなかった商品情報が更に5件あることがわかりました。 その時点で分かった範囲の詳細を「販売会社からの追加情報」の表にまとめました。 最も古い商連書は5月29日のもので、リコール届出の翌日付の報告です。 販社の方では、リコールに伴う緊急点検に全力をそそいでおり、これら商連書の発行が遅れており、今回の直接販売会社への確認で判りました。これらの新たな発見をふまえ、今後商連書の確認作業をスピードアップするための対策を決定いたしました。47案件及びその他の案件について以下3つの対策を本日より実施して参ります:
代表取締役社長 最高経営責任者 ヴィルフリート・ポート: 塩澤からご説明申し上げた通り、当社内における商品情報連絡書の取扱過程により、メディアの皆様に対する先週のご報告に遅れが生じ、かつ結果的に内容が不十分だったことは遺憾に思います。 さて、お手元の資料9をご覧になって下さい。大型車クラッチハウジングの緊急点検についての当社の活動についてご説明いたします。 深刻な二次的な事故を防ぐため、亀裂に関し、3つの追加の緊急対策を実施しております。
このことは、当社ができるだけ多くのお客様にお知らせし、コンタクトをとるため最大限誠を尽くしていることのほかなりません。この機会に月曜日に記者の皆様からいただいた、ドイツ人および日本人の経営人の間にコミュニケーション上の摩擦があるのではないかというご質問にお応えいたします。 答えは一言、ノー、です。 経営陣は、国籍によらず一丸となり、手を携えて経営に当たっております。我々経営陣は一致してこのクリーンアッププロセスを前進させるという共通のゴールに向かって取り組んでおります。 私の日本人の同僚と日々仕事を通じ、塩澤およびその部下に対して全幅の信頼を置いております。 それに関連して三菱ふそうに対するダイムラークライスラー社のサポートについてご説明します。 補足資料の7をご覧下さい。 現在の困難な状況に対処するサポートとして、ドイツのメルセデスベンツ社から約12名の専属専門家が来日しております。これに加え、短期で随時追加人員も参ります。このような方法で、当社は最大限ノウハウの蓄積とサポートを行ってまいります。 ドイツからのサポートチームは、3つの分野に取り組んでおります。
皆様、 当社は今年五月以降、かつてない、前例のない課題に取り組んでいる最中です。 当社は過去10年以上にわたる品質問題を一掃しなければなりません。 このことは一定の期間を必要といたします。 当社は全面的にコミットすると同時に、お客様と社会に最大限の安全を提供致します。 当社は自身の責任を認識し、昼夜を問わずこの責任を果たす為に最大限の配慮を払います。 当社はこれらを誠心誠意実行してまいります。オープンで対話による業務推進は私とチームが拠りどころとする会社の方針の一部であるからです、 最後に、当社はこれらのことを、プライドをもって実行してまいります。なぜならこのことがお客様と社会にとっていかに重要なことを知っているからです。 どうもありがとうございました。 |