品質問題に対する改善対策

三菱自動車は、品質問題調査委員会の報告に基づき、今回の品質問題の再発防止を図るため、社長を委員長とする品質問題対策委員会を2000年8月10日付で設置した。
今回の一連の品質問題に対して、ただちに改善した事項(指示改修及び二重管理の廃止)の外に、お客様の視点にたった、全社的な改善策を本年9月末迄を目途に講じることといたしました。



1. 基本理念
 

(1) お客様の視点からみた、品質重視を徹底したクルマ作りの原点に立ちかえる。
(2) お客様に心からご満足いただける商品、サービスを真摯に追求する。
(3) 「開かれた会社」としてコンプライアンス意識を徹し、お客様から信頼の得られる体制の確立を図る。
(4) グローバル企業への飛躍を目指す企業として、新たな取り組みを推進する。

2. 全社的な意識改革
  (1) 法令遵守の徹底
  1: 三菱自動車グループ行動指針の再教育
(2) オープンな企業風土の醸成(社員の意見・提案を取り上げるシステムの見直し)
  1: 職場でのコミュニケーション活性化を狙った意識調査の実施
2: 社員相談室を9月1日設置
(3) 組織・人事・運営の刷新
(4) 外部有識者を含めた、品質諮問委員会を9月1日設置
3. 品質問題改善対策
  (1) 市場品質情報管理の改革による再発防止
    1: 不具合情報のフィードバックプロセス・体制の見直し(処理スピード、判断レベルの向上)
2: 本部長によるリコール検討会の主催と、リコール要否に関する判断結果のEO会議への報告

  (2) 品質向上に向けた抜本的改善策
    1: 開発・生産プロセスでの品質管理の更なるレベルアップ
      a. 開発資源の増強、車種数の削減による開発密度の向上
b. 開発と生産を横断した、保安品質監査専任者を品質技術本部に設置

    2: 社内品質体制の強化
      a. 販売会社を含めたグループ一体としての品質管理・サービス体制の見直し
(フィールドマネージャー、テクニカルセンターの強化等)
b. 開発・生産の両品質担当部門の恒常的連携強化

    3: 販売・サービス部門の充実
     

a. 技術支援を中心とした、販社及び拠点支援の強化
b. ユーザーとの積極的なコンタクトによるサービスの向上

  (3) 品質管理における国際協業の推進

平成12年8月22日

三菱自動車工業株式会社


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