DCとの提携強化
はじめに今回更なる発展が実現いたしましたダイムラー・クライスラーとの提携強化に伴う合意内容の概要についてお話し致します。
先程、臨時取締役会を開いて決めた内容ですが、まず、私は今回の一連の品質問題で世間をお騒がせし、お客様に大きな不安をいだかせ、 またこれまで培ってきた皆様からの信頼を喪失してしまったことは、経営をあずかる身として痛恨の極みであります。
そして、そのけじめとしてダイムラー・クライスラーの三菱自動車への出資後、社長を辞任し、 11月1日を予定として園部 孝(そのべ たかし)に取締役社長及びCEOをお願いすることに致しました。 私は辞任後、取締役相談役として当社の経営体制改革を支援致します。
次に、当社はダイムラー・クライスラーから既に受け入れが決まっている現行3人の取締役の他に、 新たにCOOとしてロルフ・エクロート氏が就任します。
エクロート氏は上級執行役員として着任した後、株主総会の正式承認を経てから取締役となります。これにより取締役は11人となります。 なお、COOは現行業務の整理がつき次第、、可及的速やかに就任する予定であり、園部新社長兼CEOの下で乗用車の開発、生産、品質、購買、 マーケティング及び販売を統括致します。
またダイムラー・クライスラーは当社に対して現契約の34%の出資を行います。 一株あたりの価格を450円から405円に変更するので、金額は2,024億円になります。
なお、ダイムラー・クライスラーは当社に対して34%の出資した後、 3年間は当社の取締役会の承認がなければ原則持ち株比率34%を超える株の取得は行いません。
また、ダイムラー・クライスラーは品質などの分野でのノウハウを当社に提供するため、取締役以外に経験豊かな幹部を派遣します。